専門外来(禁煙・骨粗鬆症・フットケア・糖尿病)

 

禁煙外来

診療内容

 タバコの煙に含まれるニコチンは麻薬にも劣らない強い依存性があります。そのため,タバコを吸う人は「ニコチン依存症」という病気と診断され治療を受けることができます。

禁煙に根性は必要ありません。
タバコをやめてみようかなあという,ちょっとした勇気だけで十分です。
禁煙して新しい人生をスタートさせてみませんか?
興味のある方は,内科外来にお気軽にご相談ください。

完全予約制:毎週木・金曜日 14時から(初回は1時間程度かかります)
お問い合わせ:内科外来 13時以降
※保険適応には条件があります。

 

骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)

診療内容


 近年,人口の高齢化によって骨粗鬆症を患う方が増加しており,それに伴い軽微な外力によって生じる脆弱性骨折(立った高さからの転倒もしくは,それ以外の外力による骨折)が増加しています。特に,高齢女性では骨粗鬆症により,ちょっとした外傷で椎体(背骨)をはじめとし,各部位に骨折を起こし,生活日常動作(ADL)に著しい障害を招くことが問題となっています。しかし,骨粗鬆症に対する治療継続率は骨折後であっても低く,まだまだ治療が定着していないのが現状です。
そこで,骨粗鬆症マネージャーを中心に,医師及び多職種のメディカルスタッフが,連携しながら,包括的に骨粗鬆症の予防と骨折防止を目的とした取り組みを行っています。それを,骨粗鬆症リエゾンサービスと呼びます。

骨粗鬆症リエゾンチーム

 

当院での取り組み


 当院では,2019年10月より骨粗鬆症外来を週1回,整形外来で開始しました。地域の皆様の骨粗鬆症による骨折を予防し,いつまでも元気に活動できるようにと目標を掲げ活動しています。
現在,脊椎椎体骨折(=背骨の骨折)や,大腿骨近位部骨折(=股関節の骨折)で入院した患者さまを主体に,骨粗鬆症リエゾンサービス(以下OLS)を開始しております。医師と看護師,理学療法士だけでなく薬剤師,管理栄養士,医療ソーシャルワーカー(MSW)に加え臨床検査技師,放射線技師も加えた多職種連携を行い,各々が自分の専門分野において積極的にかかわりを持ち,疾患の啓蒙,治療開始および継続を目標とし活動しております。

当院のOLSの特徴


 当院のOLSの特徴としては,薬剤師による服薬指導,栄養士による栄養指導,理学療法士の指導による転倒予防体操などがあります。
外来患者さまに対しては,骨粗鬆症外来のご案内や,骨粗鬆症の1次予防を目的とし整形外科を中心に診察,指導を行っています。また,入院患者さまに対しては,骨粗鬆症クリニカルパス(入院診療計画書)を導入し,骨折後の2次予防を積極的に行っています。また,当院は急性期病棟から地域包括病棟までの機能を備えており,退院後も安心して治療継続ができるよう,退院支援を行っています。

地域への具体的活動


 町内の小学校での骨粗鬆症授業

小学校授業


 地域イベントでの骨密度測定
東広島市主催 健康フェアへの参加

東広島市フェア

 

フットケア外来

フットケア外来のご案内

 当院では糖尿病患者様の大切な足を守るために、専門的なフットケア研修を受けた看護師が、様々な足のトラブルの早期発見、予防、足のお手入れをさせていただいています。また、日常のお手入れ方法や生活で気を付けることなどをお伝えします。ずっと自分の足で歩けるように、一緒に足を守っていきましょう。

フットケア外来1

フットケア外来とは?何をするの?

 糖尿病の合併症のひとつである神経障害や、動脈硬化による血流障害をチェックします。
生活習慣についてのお話をお伺いします。
お話をふまえて、専門的な研修を受けた看護師が、予防的観点から日常的な足のケアや、症状が現れた際の注意点などをお伝えさせていただきます。
必要に応じて、皮膚科や内科医師と連携し、必要な処置・治療や指導をさせていただきます。

フットケア外来3

なぜフットケアが必要なの?

  糖尿病で血糖値が高い状態が長く続くと糖尿病3大合併症のひとつの神経障害や、動脈硬化による血流障害が起こります。血流障害を起こすと様々な異常がでます。靴擦れやケガ、やけどなどの小さな傷から、足の潰瘍や壊疽(えそ)などと、障害が進行すると足切断にもつながる危険性があります。
糖尿病とフットケアについて正しく知ることで足切断のリスクを少なくすることができるのです。

●対象となる患者様

 当院通院中の糖尿病患者様
(他医療機関で糖尿病治療中の方は、紹介状など必要となりますのでご相談ください)

●外来日

 毎月 第2・4火曜日
 13:30~・14:20~・15:10~・16:00~
 完全予約制
※おひとり約40分~1時間程度

●費用

 保険診療となります
 3割負担の方で・・・1回約510円程度です。

●予約について

 主治医または内科外来看護師にご相談ください。

 

糖尿病教室

糖尿病教室運営委員会

 糖尿病教室運営委員会は医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士がそれぞれの専門知識を活かし協力しながら、糖尿病教育や重症化予防、啓蒙活動などに取り組んでいます。

■ 糖尿病教室

 糖尿病教室は、糖尿病について正しく理解し、食事療法や運動療法・薬物療法を学び、実践するための教室です。
 当院では、多職種の医療スタッフが、それぞれの立場から専門的な糖尿病教育を行っています。少人数制で行っており、気軽に質問したり、相談したりする事もできます。糖尿病歴の長い方も、初めて糖尿病と診断された方も自分の病気を詳しく知るよい機会となるでしょう。そして、日常生活での注意点を再確認してみませんか。ご希望の方は、外来受診時に医師・看護師に気軽にご相談下さい。電話での問い合わせも受け付けています。

【糖尿病教室スケジュール】

対象:糖尿病治療中の入院・外来患者様

開催日:毎月第3火・水・木・金曜日   要予約

 

講師

内容

1日目

 看護師

 糖尿病の基礎知識「糖尿病の予防と治療」
 ★DVDを見て,一緒に生活の振り返りをしましょう。

 

 臨床検査技師

 検査値について
 ★検査結果の見方についてお話します。

2日目

 理学療法士

 運動療法について
 ★自分にできる運動を一緒に考えましょう。

 

 管理栄養士

 食事療法について
 ★今までの問題点・これからの改善点を一緒に考えましょう。
 ※別日に個人栄養指導があります

 

 薬剤師

 薬物療法について
 ★最新の治療情報をお話します。あなたが服用されている薬剤の説明をします。

3日目

 看護師

 合併症・シックデイについて
 ★合い言葉は「しめじ」です。

 

 医師

 糖尿病について
 ★糖尿病の基礎についてお話します。

4日目

 看護師

 フットケア・口腔ケアについて
 ★足の手入れ方法や,口腔ケアの注意点についてご説明します。

 糖尿病教室1

■ 糖尿病重症化予防プログラム

  平成28年に厚生労働省から、「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」が策定され、それを受けて、広島県医師会、広島県医師会糖尿病対策推進会議及び広島県は「健康長寿の延伸に向けた糖尿病性腎症重症化予防に係る広島県連携協定」を締結しました。
これに基づいて、当院では「糖尿病重症化予防プログラム」として、糖尿病の重症化や合併症に対して、早期発見、早期治療を目指し取り組みを行っています。
 糖尿病は症状が表れにくく、症状が表れたときには合併症が進行していることもあります。そのために、定期的な検査や健康的な生活習慣の維持が必要です。
 様々な医療スタッフが連携しながらチームでサポートを行い、患者さんやご家族が糖尿病についての理解を深められ、自己管理が継続できるように支援させていただきます。

糖尿病教室3

■ 生活習慣病予防ミニ講座

 生活習慣病予防ミニ講座では、糖尿病、脂質異常症、高血圧、がん、脳卒中、心臓病などの生活習慣病予防に関する最新情報を発信しています。現在はリーフレット形式で、院内の4カ所(会計横、整形外科待合、眼科待合、内科待合)にリーフレットBoxを設置しておりますので、お気軽にお持ち帰り下さい。
一人でも多くの皆様に生活習慣病予防に関心を持っていただき、生活習慣を見直すお手伝いができれば幸いです。

糖尿病教室4