業務内容
放射線科では,一般撮影装置・CT装置・X線TV装置・骨密度測定装置・乳房撮影装置などを備えて業務を行っています。一般撮影検査
胸部,腹部,椎体(頚椎・胸椎・腰椎),四肢(両上肢下肢)などの撮影,腎臓の機能を調べる造影検査等を行っています。CT検査(コンピュータ断層撮影法)
CTとは、Computed Tomographyの略で、和訳するとコンピュータ断層撮影と言います。 専用の装置を使い、体の断面像を撮影することができ、小さながんの早期発見にも役立てられています。 撮影の仕組みは、体の外側360°方向からX線を照射して得られた情報を独自の計算方法で処理し、連続断面画像に変換するというものです。 さらに、得られた連続断面画像を多方向から観察したり、立体画像で表示させることも可能です。 当院では最新の64列128スライスの装置を導入しました。この装置で検査することで低線量でありながら微細な体内の構造も観察することが可能となりました。CTコロノグラフィー(仮想大腸内視鏡検査)
内視鏡やバリウム等の造影剤を体内に入れることなく,3D画像・仮想内視鏡像を構築し,大腸の病変(ポリープ・憩室・癌など)の検出や評価を行う大腸画像診断法です。
○検査の特徴○
肛門から体に無害な炭酸ガスを注入しCT装置にて撮影します。検査時間は10~15分程度と短く痛みなどない検査です。
当院のマンモグラフィ装置の特徴
・画像サイズは世界最小で,乳がんの初期症状である微小な石灰化やしこりも鮮明に描出することができます。
・装置の改良と画像処理の最新技術によって,今までよりも少ない放射線量で鮮明な画像を撮ることができます。
・乳房を均一の厚さに圧迫するため,痛みを感じることがあります。痛みの程度は個人差がありますが,場合によってはかなりの苦痛を伴います。新しい装置では,乳房の厚さを薄く保ったまま圧迫を少し弱めたり,乳房の形に合わせてしなるように圧迫することで乳房にかかる力を分散させたりして痛みを和らげることができます。
X線TV検査
○胃透視○ 検診でおなじみのバリウムを飲んでいただき,胃炎・胃癌などの診断をします。 ○注腸透視○ おしり(肛門)に管を入れ,そこからバリウムを大腸に注入し,大腸の全体像や内側の粘膜が荒れていないかなどをみて,大腸炎・大腸ポリープ・大腸癌などの診断をします。骨密度測定検査
骨密度を測定して,骨粗しょう症予防に役立てます。 骨粗しょう症とは,骨からカルシウム分が抜け,骨がもろく骨折しやすくなる病気で,「寝たきり」の大きな原因になっています。 特に閉経後の女性・高齢者に多いため,若いうちから予防に取り組むことが大切です。 先ずは,自分の骨の状態を知り,予防に努めましょう。実績
検査の種類 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
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一般撮影 | 9,587件 | 10,480件 | 10,746件 | 10,327件 | 9,811件 | 9,132件 |
CT検査 | 2,158件 | 2,765件 | 2,668件 | 2,460件 | 2,452件 | 2,170件 |
X線TV検査 | 207件 | 230件 | 218件 | 187件 | 214件 | 166件 |
骨密度検査 | 916件 | 845件 | 793件 | 810件 | 901件 | 858件 |
地域のみなさまへ
現代の医療は画像診断なしには成り立ちません。放射線科では,知識と技術をみがき,病気の早期発見に役立つ精度の高い画像を提供出来るよう取り組み,皆さまの日頃の健康づくりや,健康寿命の延伸に貢献したいと考えています。 放射線科のスタッフは,患者さまと接する時間は少ないですが,最高のおもてなしの心で検査に対する不安を取り除き,痛みの少ない迅速な検査を行えるよう心がけています。